倉庫2棟の高天井LEDに後付センサーを追加設置 -澁澤倉庫株式会社-
今ある高天井LEDをそのままに、消費電力を大幅削減
澁澤倉庫株式会社様は、地球温暖化の防止をマテリアリティの一つとして掲げ、環境に配慮した物流・不動産事業を展開しています。運営する物流センターにおいては、イノベーションとサステナビリティを観点に、自動化や省力化、省エネルギー化など新しい取り組みを積極的に実施されています。
このたび京葉配送営業所において、環境取り組みの一環として、第1・第2倉庫の高天井LED 照明に後付けセンサー( エコセンサー) を導入されました。電気工事の難易度を考慮し、第1倉庫はLED 照明1台に対してエコセンサー1台、第2倉庫はLED 照明3台に対してエコセンサー1台を設置。それぞれ、57%、78%と大きな電力量削減を達成されました。
(左) 日吉所長 (右) 平井副所長
エコセンサーとは?
高天井LED専用の後付センサーです。既存LEDの横に後付けして、LEDを自動点灯・消灯させます。待機時はエコセンサーの補助灯が点灯し、現場が真っ暗になりません。メーカーや形を問わず、既存高天井照明の省エネ化ができます。
導入前
既存 高天井LED
導入後
エコセンサー追加
第一倉庫の様子:1台の既存LEDを1台のエコセンサーで制御
待機時はエコセンサーの補助灯が点灯
(既存LED):消灯
(エコセンサー):点灯
待機時も真っ暗にならない
検知時はエコセンサー補助灯が消え、LEDが点灯
(既存LED):点灯
(エコセンサー):消灯
納入器具
エコセンサー ES-150
補助灯光束 : 1,500 lm
補助灯消費電力 : 10W
使用温度範囲 : -20℃~45℃
センサー検知範囲 : 設置高5mで直径5m
導入前
既存LED照明3台
導入後
エコセンサー1台追加
センサー待機時
周囲3台のLEDが消灯
中央のエコセンサーが点灯
センサー検知時
周囲3台のLEDが点灯
中央のエコセンサーが消灯
エコセンサー設置数量の決め方
本事例では、A・Bを考慮し、エコセンサー配置提案は弊社から、Cは工事業者様より提案頂きました
A : 床面を隙間なく検知できるセンサー数量が必要
検知範囲:床面で設置高の2倍
設置高5.5mの場合は11m
床面が検知範囲(水色)で埋まっている
抜けがあると、検知点灯しない場所が発生する
B : エコセンサーから既存照明への出力は400Wまで
・ ①~③合計291W … 出力可能範囲内
・ エコセンサーから出せる出力線は2本まで。上記ケースは ①②へ出力線を出し、②-③間は、渡り配線している
C : 電気工事難易度による既存照明制御数選択
①天井に梁がない かつ 天井に穴を開けられない
②天井に出力線を適切に固定できる場所がない
③既存照明の配線と通路の向きが逆
→エコセンサーを設置できる場所がない
→別途、配線カバー等の設置が必要
→既存配線が使えず、新規配線が増える
・第1 倉庫は②に該当。新規配線を減らすため、既存照明1 台に対してエコセンサー1 台を選択
・第2 倉庫は①~③に該当せず。左記A・B より検討の、既存照明3 台に対してエコセンサー1 台を選択
納入器具
エコセンサー ES-300
補助灯光束 : 3,000 lm
補助灯消費電力 : 20W
使用温度範囲 : -20℃~45℃
センサー検知範囲 : 設置高5mで直径10m