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省エネコラム

Economical use of energy

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なぜ中小企業のアイキュージャパンが省エネ大賞に挑んだのか? 

省エネ大賞というとどんなイメージをお持ちでしょうか?
家電売り場に行くと、エアコンとか冷蔵庫のカタログとかスペック表に表示してあるイメージですよね?
省エネ大賞は、資源エネルギー庁から独立した省エネセンターという一般財団法人が主催していて、国に近い団体のお墨付きという位置づけになります。
省エネ率はもちろんですが、仕様書の各種数値の裏付けを厳しくチェックされます。
第3者の検査機関に調査してもらった数値、もしくは独自基準で測定している数値を、製品の仕様書に採用しているということを、きちんと示す必要があるのです。
お墨付きをだしてクレームになったら大変ですから。
だから、信頼の証として30年続いている賞なのです。

なぜ、私たちがBL-640で省エネ大賞に挑んだのか?
それはセンサー付き照明を世に広めたいからです。

これまでLED照明については、いろいろなメーカーが省エネ大賞を受賞してきました。
少ない電力消費でどれだけ明るくするか、がポイントとなっていました。
高天井の分野も同じで、効率を追求した製品が受賞していました。
私たちは、ここに「センサーで省エネ」を持ち込みたかった。
もっと劇的に省エネできるからです。
省エネ大賞を受賞すれば、少しでも注目をしてもらえて、センサー付き照明の良さを知っていただけるかもしれないと考えたのです。

とはいえ、我々規模の事業者ではなかなかクリアできない審査です。
実は今回で2回目のチャレンジでした。
1回目はHB-700で挑んだのですが、1次審査で落ちました。
1次審査は書類審査ですが、各種省エネのデータを盛り込んで、A4をWordで10枚くらいに仕上げなければならないのです。
1回目の時はこれを埋められずに、私は社長に音を上げました。
そうしたら社長はこう言いました。
「ほかの仕事をすべて投げうってもいいから、最後までやりなさい。仮に1次審査で落ちたとしても、最後までやりきらなければ、何がダメだったのか反省点が見えて来ない。応募から逃げてしまった事実だけが残るだけですよ。最後までやりなさい」
そう言ってくれたのです。
何とか最後まで仕上げることができましたが、やっぱりダメでした。1次審査で落ちました。
でも、最後までやり切ったので、何が足りなかったのか理解できたし、悔しい気持ちも生まれました。

そこで、2回目は作戦を考えました。
どうしたらセンサー付き照明の省エネ性を証明して賞をもらい、世にLumiqsという製品を知ってもらえるのか。
まずは主催者側へ、審査の基準をヒアリングさせてもらいました。
受賞した企業のプレゼン資料も読み込みました。
そして、BL-640を共同開発いただいたプロロジス様に、賞の共同応募を提案させてもらい、ありがたいことに快諾いただけました。
センサー付き照明が世に広めたいという我々の姿勢に共感され、前向きに取り組んでくださったのです。実際にBL-640を設置頂いた現場でのデータ取得から3次審査まで。
本当に有り難かったです。
期間としては、2月にプロジェクトが始動して、1次審査の応募が5月、3次審査が終わる11月までかかりました。
2次審査はプレゼンテーションです。プレゼンの内容と表現で加点がもらえる仕組みです。プロロジス様と共同で舞台に上がり、優秀プレゼンテーション賞をいただくことができました。資料を格好良く仕上げてくださった、プロロジス広報室のおかげです。
3次審査は現地審査なのですが、この製品を2600台導入いただいたプロロジス様の新築倉庫にて審査をさせてくださいました。
審査員の先生に、1フロアで900台が設置してある迫力ある現場をお見せすることができました。プロロジス様が設置された電力モニターで、仕様書通りの数値が発揮されていることもご覧頂けました。

大賞受賞の連絡を受けたときは、本当に達成感でいっぱいになりました。
そして感謝をこめて、プロロジス様に連絡を入れさせて頂いたのです。

こうやって、BL-640は省エネ大賞を受賞しました。
センサー付き照明の省エネ性が広く証明されたのです。
そのおかげで、今、お客様にこの記事を読んで頂き、本当に有り難い気持ちでいっぱいです。
ぜひ、大賞を受賞したBL-640をご覧ください。

省エネ大賞を受賞したBL-640はこちら