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省エネコラム

Economical use of energy

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倉庫の蛍光灯をLED化したいです。蛍光灯器具はそのまま使えますか?

蛍光灯のLED化をご検討中の倉庫様より、蛍光灯器具をそのまま使って費用を抑えたいと言うご相談を頂きました。

基本的に蛍光灯器具はそのまま使うことはできません。

結論としては、残念ながら基本的に蛍光灯器具はそのまま使うことはできません。
安定器の経年劣化、および既存ソケットに合わない高い電流が流れた結果、発火に至った事故例があります。

直管LEDランプに交換する際、蛍光灯照明器具との組合せを誤ると火災につながるおそれがあります。
(参照:東京消防庁 安全・安心情報)
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/topics/201610/index.html?_fsi=QVTarZni

もし、工事不要のLEDを導入検討される場合は、メーカーに既存蛍光灯器具をそのまま使えるか、そして施工方法について確認して下さい。またメーカー保証についても確認をお願い致します。

私どもアイキュージャパンは、照明メーカーとして以下をお勧め致します。

・蛍光灯器具設置から5年未満の場合は、蛍光灯器具を生かして直管LEDランプ+専用交換キット(専用電源・ソケットなど)を導入されても良いでしょう。その際、メーカー保証が得られるか確認をお願いします。

・蛍光灯器具が5年以上経過しているなら、器具ごとLED交換をおすすめします。

・器具ごとLED交換なら、省エネ製品を選びませんか?

本体価格と蛍光灯器具との相性を表にしましたのでご覧ください。

工事不要の直管LEDランプ 電源内蔵直管ランプ+安定器バイパス工事 直管ランプ+別置き電源・ソケットなどの交換セット 器具ごとLED化
価格
蛍光灯器具が古い場合
蛍光灯器具が新しい場合
メーカー保証 ✕ 要確認 △ 要確認

 

 

 

 

 

 

電源内蔵型直管形LEDランプは、蛍光灯器具が新しい場合のみ、検討材料とされるのが良いでしょう

 

電源内蔵型直管形LEDランプだけを導入し、安定器バイパスなどの配線工事を行うのは、コストメリットがあります。
しかし、蛍光灯器具が古く劣化が進んでいる場合は、この方法は回避した方が良いです。
直管形LEDランプの光源寿命よりも先に、蛍光灯器具が使えなくなる可能性が高いからです。
照明工業会では、照明器具の寿命を10年、使用の限度を15年としています。

直管LEDランプ使用上のご注意(参照:日本照明工業会)
https://www.jlma.or.jp/shisetsu_renew/anzen/anzen4.html

直管形LEDランプは、蛍光灯器具が比較的新しい場合のみ、検討材料とされるのが良いでしょう。
直管形LEDランプは、寿命40000時間という製品が多く、点灯時間が40000時間に達する頃に、購入時の70%程度まで明るさが落ちることを意味します。
もし導入する現場が、1日10時間稼働・年300日営業の場合、1年で3000時間の点灯となり、この場合、導入する直管形LEDランプは約13年使えることとなります。
蛍光灯器具の寿命(10年)、使用の限度(15年)を前提とすると、明らかにランプより先に器具が寿命を迎えます。
蛍光灯器具が5年以上経過している場合、あと数年しか使えないリスクがあります。

また、メーカー保証が得られないリスクがあります。
安定器のバイパス工事は、上記「直管LEDランプ使用上のご注意」の安定器改造に当たり、メーカーの保証が得られません。

メーカー保証を得るなら、直管LEDランプ+LED交換キット導入されると良いでしょう。多くの場合、メーカーの保証対象となりますので、こちらをご検討頂きたいと思います。導入の際には、必ず保証対象となるかご確認下さい。

 

器具ごとLED交換なら、省エネ製品を選びませんか?

 

せっかく器具ごとLEDに交換するなら、できるだけ早く投資回収できる製品を選びたいものです。
それには、以下の3つの要素を比較検討頂きたいと思います。

1. 製品代
2. 工事代
3. 製品のランニングコスト

上記3つと、現状の蛍光灯にかかる電力料金を比較できれば、何年で投資回収できるか見えてきますね。

ここでは一般的なLED照明の選び方と、弊社のオススメする選び方をご紹介します。
まずは、製品比較する際に見ていただきたい数値をご紹介します。

見て頂きたい数値 説明
光束(lm:ルーメン) 照明が発する光の量。
Fl40W×2灯なら4000~5000lm、高効率のHf40W×2灯なら6900lmが一般的。
現状の蛍光灯のlm数に合うLEDを選択するとよい
消費電力(W) 照明の消費電力。数値がより少ない方が省エネ
固有エネルギー消費効率(lm/W) ルーメン数を消費電力Wで割った数値。数値が大きい方が省エネ。少ない消費電力で、多くの光を発していることが読み取れる。
光源寿命 一般的には40000時間、長いものは60000時間
調光制御の有無 人感センサー、明るさセンサーなどの有無。
人感センサーは不要時の自動消灯、明るさセンサーは外光有無による自動調光に役立ちます。

一般的なLEDの選び方は以下です。
自社に合うlm数の中で、①lm/Wが大きく、②光源寿命が長く、③イニシャルコストが安いものを選ぶ

ネットで探すと、4000lmの製品なら、200lm/W(消費電力20W程度)、光源寿命40000時間という製品が見つかりますね。
6900lmの製品なら、こちらも200lm/W(消費電力35W以下)、光源寿命40000時間という製品が見つかります。

対して、弊社のオススメする選び方は以下です。
ランニングコストで稼ぐLEDを選ぶ。
イニシャルは少々高くても、ランニングコストで取り返し、数年先には安くつくからです。
人感センサーがあればそれが実現します。

人感センサーの場合、人やフォークリフトがいない場合は、自動で消灯もしくは減灯して省エネになります。
特に倉庫など人があまり多くない場所では有効です。
実際に人やフォークリフトを検知して点灯するのは、1日の稼働時間の20%程度がほとんどです。残り80%の時間を消灯もしくは減灯するので、実質の消費電力はかなり下がりますね。
6900lmで消費電力が43WのLEDベースライトの場合、
43W×20% = 8.6W(実質の消費電力) となります。

一般的な選び方で見つけた製品(消費電力35W)より、大幅に省エネです。
照明それぞれに人感センサーが付いているので、特別な工事や機器は必要ありません。
ぜひご検討材料に入れていただきたいと思います。

弊社が自信をもってオススメする、人感センサー付きLEDベースライト
2018年度省エネ大賞受賞

明るさセンサーの場合、外光に応じて必要な明るさに調節して省エネになります。
例えば、日中は明り取り窓があるので照明は不要、ただし曇りの日は暗いので必要。こんな場合に、明るさセンサーが役に立ちます。
ただし、照明それぞれに明るさセンサーが組み込まれているLEDベースライトは国内では1メーカーのみが発売しています。調光機能はなく照明オン・オフのみとなっています。
外光に合わせた調光機能が必要な場合は、照明制御システムをご検討下さい。複数の照明メーカーで発売されていて、制御システム構成機器として明るさセンサーを組み込めます。
比較的大規模な倉庫におすすめです。