今使っている高天井LED、それ省エネできますよ!
「省エネは前任者やり尽くしていて、ネタがないんだよね」
省エネのネタにお悩みの方はいらっしゃいませんか?
この記事では、工場や倉庫の天井照明のLED化は済んでいて、もう省エネするところはない、という状況にフォーカスします。
今使っている高天井LEDをそのままに、省エネしちゃいませんか?
そのアイディアをご紹介します。
以下のお好きなところから読めます
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いつ頃高天井LEDに交換されましたか?
今、工場や倉庫でお使いの高天井LED、いつ頃交換されていますか?
高天井LEDが市場に登場したのは、2010年頃。
直管形LED(蛍光灯代替)は、それより早い2009年頃から発売されています。
2011年7月には電気用品安全法(PSE)が改正され、それまで各メーカーの自主的な対応に委ねられていた製品の安全性について、基準が設けられました。
以降徐々に普及し、特に省エネ法のエネルギー管理指定工場に該当する企業を中心に、2013年~2018年くらいにLED化が進みました。
貴社のLED、その頃に設置されてはいませんか?
さて、当時のLEDですが、寿命40000時間という製品が多いです。
これはLEDチップの寿命を指していて、点灯時間が40000時間に至るころ、最初の明るさ(100%)から、70%程度に低下することを意味します。
40000時間というと、どれくらいの期間使えるのか計算してみます。
例えば、1日10時間、300日営業の現場の場合、1年の稼働時間は3000時間ですね。
寿命40000時間の製品なら、10年以上は使える計算になります。
例えば2018年にLED化されたのなら、あと5年は使えますね。
とは言え、最近のLED照明は進化してより省エネになっています。
最新のカタログを見ると、新しいLEDに交換したくなってしまいますね。
最近のLEDの話 ①高効率化(過去との比較)
2012年頃の高天井LEDの資料と、最新機種と比較してみたいと思います。
(参考資料:月刊環境ビジネス2012年9月号 ※現在は年4回の季刊/各メーカーの最新カタログ)
メーカー:A社 メタハラ400W形器具相当
2012年(丸形) | 最新の一般型 (角型) | |
消費電力 | 225W | 123W |
光束 | 19,000 lm | 22,600 lm |
発光効率 | 84.4 lm/W | 183.7 lm/W |
演色性 | Ra70 | Ra80 |
定価 | 186,000円 税別 | 104,000円 税別 |
メーカー:B社 メタハラ400W形器具相当
2012年(丸形) | 最新の一般型 (角型) | |
消費電力 | 195 W | 101.5W |
光束 | 24,000 lm | 20,300 lm |
発光効率 | 116.6 lm/W | 200 lm/W |
演色性 | Ra 70 | Ra 70 |
定価 | 185,000円 税別 | 99,800円 税別 |
メーカー:C社 水銀灯400W形器具相当
2012年(ソケット型) | 最新の一般型 (ソケット型) | |
消費電力 | 96W | 89 W |
光束 | 11,000 lm | 12,300 lm |
発光効率 | 112 lm/W | 138.2lm/W |
演色性 | Ra 70 | Ra 80 |
定価 | 69,800円 税別 | カタログ記載なし |
各メーカーとも、最新機種は消費電力がだいぶ下がっていますね。
表中の発光効率・光束・定価にご注目下さい。
発光効率は、発光量(光束)に対する消費電力を表していて、数値が大きいほど省エネです。
光束は、器具から発する光の総量です。
ここ10年くらいで価格は半分ちかくに、そして性能は2倍ちかくになっています。
最近のLEDの話 ②高機能化
各メーカーとも、製品の高性能化は2018年あたりで終わらせていて、現在は高機能化の製品を発売しています。
以下に例を挙げます。
(対環境)
- 耐熱
- 耐低温
- 防塵防滴
- 耐オイルミスト
- 耐塩害
- 耐振動
(省エネ対策)
- 人感センサー付き
- 調光機能付き
(IoT化)
- 無線を用いた照明のネットワーク化
- タブレット/スマホでの簡単操作
- 調光や消灯等のスケジュール化
- カメラや人感センサー、明暗センサーのネットワーク組み込み
LED照明はここ10年くらいの製品ですが、色々な環境に対応する製品、より省エネできる製品、ネットワーク化できる製品が出てきています。
用途によって、選択肢が広がりますね。
とは言え、最新機種への交換は難しい…
「最近のLEDは省エネだし、色々ありますね」
「でも、今使っているLEDはまだ使えるから、当分交換はないです」
「補助金を使ってLED化したから、耐用年数まで交換できないんだよね」
展示会などで頂くコメントです。
そうですね。
まだLEDの寿命が何年も先なら、最新機種と比較して省エネではなくても、当然使い続けることになりますよね。
また補助金でLED化した場合、原則、補助金交付団体に申請&許可をもらわないと、交換・撤去はできませんよね。
でも、諦めないで下さい!
そのLEDを省エネできますよ。
その答えは「後付センサー」です^^
今使っている高天井LED、それ後付センサーで省エネできますよ!
工場や倉庫の高天井LED専用の後付センサーができました。
Lumiqs 「エコセンサー」です。
センサーで必要なときに点灯し、不要なときに消灯もしくは減灯するので、省エネになります。
人感センサー付きのLED照明に交換しなくても、今あるLEDをセンサーライト化できるのです。
今あるLEDの交換や撤去を伴わないので、補助金利用のLEDでも問題ありません。
普通の後付の人感センサーとは違い、センサーに補助灯が付いています。
こんなことができます。
- 人やフォークリフトを検知すると、既存LEDが点灯
- 検知範囲内から人やフォークリフトが出ると、既存LEDが消灯し、エコセンサーの補助灯が点灯
- また検知範囲内に人やフォークリフトが入ると、既存LEDが点灯し、エコセンサーの補助灯が消灯
以下は点灯イメージです。
なぜ補助灯が必要なのか説明させて下さい。
人感センサーを後付けする場合、既存の照明配線に組み入れます。
人感センサーが検知すると、センサーが配線された照明に電力を送るため点灯します。
反対に、検知しないときは照明に電力を送りません。そのため照明は消えたままになります。
この場合、工場や倉庫はどうなるでしょうか?
人やフォークリフトがいない場所は、完全に消灯してしまいます。
作業現場において、完全消灯はちょっと危ないかもしれません。
(一般の後付センサーの場合)
そこで、「エコセンサー」には補助灯をつけました。
今使っているLEDの10%くらいの明るさで、センサー待機中にほんのり点灯します。
(エコセンサーの場合)
エコセンサーの取り付けは、既存LEDのそばに施工・配線します。
既存LEDに来ている配線を、エコセンサーの入力側に。
エコセンサーの出力側から既存LEDに配線します。
配線イメージ
出力は2系統までできます。
端子台
検知後の点灯保持時間はリモコンで設定できます。
後付センサーの省エネ効果は?
後付センサー「エコセンサー」の省エネ効果について計算してみたいと思います。
(計算例)
・既存照明の消費電力が100W
・その照明に対して1台のエコセンサー (ES-150/補助灯消費電力10W)を設置
(計算の前提)
・年間稼働時間3000時間
・点灯率(エコセンサーが検知して既存照明が点灯する時間割合)を20%
(計算結果)
消費電力が72%削減されます。
(計算式)
1. 既存照明の年間消費電力(kWh)
100W × 3000時間 ÷ 1000 = 300kWh
2. エコセンサー追加時の年間消費電力(kWh)
(100W × 点灯率20% + 10W × (1-点灯率20%) ) × 3000時間 ÷ 1000
赤色=点灯時 青色=待機時
= (20W + 8W) × 3000時間 ÷ 1000
= 84kWh
3. 削減率
(1 – 84÷300)×100 = 72%
エコセンサーによる省エネ、というアイディアはいかがでしたでしょうか?
問題は、上手く投資回収ができるか、ですね。
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省エネ検討のお役に立てれば嬉しいです。