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省エネQ&A

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倉庫のLEDが数灯切れました。全数交換すべきですか?

お客様の倉庫を訪問すると、7~8年前に設置されたLED照明が数灯切れていました。
切れている数灯だけ交換するべきか、全灯交換すべきかお悩みです。

結論から言いますと、このお客様は以下の対応をされました。
①切れている数灯をセンサー付きLED照明に交換
②全数交換用の予算を来年度予算として確保する

理由を以下にご説明します

まず①から

LEDからLEDへの交換は、電気代で「元を取る」ことはかなり難しいです。
もともとLED自体が省エネ製品ですから、水銀灯や蛍光灯からLEDに交換した時の様な削減効果は期待できません。会計上も、もちろん「修繕」扱いです。
しかしながら、センサー付きであれば、その修繕代を電気代で取り返していくことが可能です。
センサーで自動消灯・減灯することで、通常LEDより消費電力が下がるからです。
水銀灯や蛍光灯の時ほど劇的ではありませんが、センサー付きなら攻めの「修繕」ができると、お客様に選んで頂けました。(注1)

次に②の説明です

LED寿命と年間点灯時間から対応を検討することを提案しました。

倉庫のLEDは寿命40,000時間の製品でした。
こちらの倉庫の年間点灯時間は、1日15時間×300日=4,500時間です。

設置後何年で寿命となるか、以下の計算で求めます。
LED寿命時間÷年間点灯時間=寿命年数
この倉庫LEDの場合は、40,000時間÷4,500時間=8.8年 となります。

このLEDは7~8年前に設置されたとのことなので、そろそろ寿命を迎えていると言えます。

しかしながら、LEDは寿命が来たからと言って、すぐに切れてしまうわけではありません。
設置当初から明るさが70%程度に低下する時間を「寿命」としていて、LEDチップの寿命を指します。(注2)
LEDが暗くなってきた、という場合はこのLEDチップの寿命が疑われます。

現状使えているLEDについては、すぐに交換の必要はありませんが、だんだん暗くなってくる傾向にありますので、
来年か再来年には交換する必要が出てくるでしょう。
そのため、今年度は、製品及び工事代金の見積取得と予算取りをすることとなりました。
こちらも、センサー付きLEDで「攻め」の修繕をおすすめ致しました。

貴社の年間点灯時間はどれくらいですか?
また、LED設置は何年前でしょうか?
それによって、全数交換か、当面は切れたものだけを交換するかご検討下さい。

LEDからLEDへの交換の場合、センサー付きなら電気代で元を取っていける可能性があります。
こちらもぜひご検討下さい。

(注1)弊社オリジナル測定器「モニタリングセンサー」で、現場の「点灯率」を測定。
人やフォークリフトが通ると検知してタイマーがカウントアップされる仕組みです。
1日の点灯時間に対して、検知時間は20%以下と結果が出ました。
そうすると1日の8割の時間が「不要な点灯」と分かり、センサー付きが有効であると判断されました。
8割の時間が消灯、もしくはほんのり点灯であれば、電気代で元を取れる可能性が出てきますね。

(注2) 切れてしまった数灯については、LEDチップの寿命ではなく、電源部分などの他の問題で切れたと考えられます。

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