高天井LEDを検討中です。省エネな製品の選び方は?
この記事は、工場・倉庫の高天井LEDについて、省エネな製品の選び方について書いています。
以下のお好きなところから読めます。
高効率の高天井LEDを選ぶ
LED照明の能力は、一般的にlm/W(ルーメン・パー・ワット:少ない消費電力で、どれだけ明るくできるか)が指標となっています。
照明メーカーのカタログでは、「固有エネルギー消費効率」と表示されます。
この数値が高ければ高いほど、省エネな製品と言えます。
適切な明るさのLEDを選ぶ
工場や倉庫の適切な照度は、JISに基準があります。(JIS Z9110-2010)
- 一般の工場での視作業 500lux(ルクス)
- 倉庫などでの粗い視作業 200lux ※通常の倉庫
- ごく雑な視作業 100lux ※フォーク作業場など
この照度基準に合わせて、適切な照明を選択すると、省エネになります。
ムダに明るい場合、余計な電力を消費します。
基準より暗い場合、追加の照明を設置するなど、二度手間になる可能性があります。
どの機種を選択したらよいかは、照明メーカーや販売代理店にお問い合わせ下さい。
次の情報を伝えれば、オススメ機種や数量などの提案を受け取れます。
- 照明設置を検討している現場の縦横の広さ、天井の高さ
- 希望照度(床面/作業面)
- 現状の照明種類、消費電力
- 現状の配線位置
JIS照度基準については、以下サイトがわかりやすいので、ご参考下さい。https://ibarakis.johas.go.jp/info_document/oh/rodoeisei/checklist/stood_kojo
センサー付きLEDを選ぶ
照明の省エネといえば、使わない時にこまめに消すことです。
人感センサーが付いたLEDは、自動で消灯・減灯して省エネになります。
工場や倉庫の高天井でも使えるセンサー付きLEDなら、作業している場所だけ明るく点灯。使っていない場所は、自動で消灯したり、ちょっと暗くしたりして省エネできるのです。
人感センサー内臓の高天井用LEDは、現在、国内で4メーカー(アイキュージャパン、アイリスオーヤマ、岩崎電気、三菱電機照明/五十音順)が販売しています(2021年3月現在)。
明暗センサーも、明かり取りの窓がある現場では有効です。
日中、自動で消灯、もしくは減灯して、省エネになります。
残念ながら、明暗センサーを内蔵した高天井用LEDは、国内で販売されていません(2021年3月現在)。
外付けの明暗センサーを、照明の配線に組み込む等の工夫が必要になります。
センサー付きLEDが適する現場
人感センサーの場合、人があまりいない現場で、照明がつきっぱなしの場所が有効です。
具体的には、倉庫や工場の資材置き場・金型置き場等です。
反対に、作業者がよく行き来する場所は、照明が点灯しっぱなしになる可能性があり、オススメできません。
センサー検知でどれくらい点灯するか、実測することができます。
ぜひお声がけ下さい。
明暗センサーの場合、明かり取り窓のある現場が有効です。
日中はほぼ消灯していて、夕方に点灯している現場です。
しかしながら、一部暗い場所があったり、太陽光が部屋の奥まで届かなかったりするケースは、明暗センサーだけで、全体の照明オンオフは難しい可能性があります。
明暗センサーは、現段階では照明の配線に外付けが考えられますので、設置する配線を選ぶ必要があるでしょう。
明暗センサーを設置しない配線については、常時点灯のLEDだけでなく、人感センサー付きLEDを取り入れても良いかもしれませんね。